日報

あるいは遺書

りゅう

1/12(火)曇り・細い雨

力が出ない。無音のさざめき。赤や青の大人しい存在。にこにこと笑いながら太陽の下で、懐かしい影を撫ぜる。その波が行ったり来たり。強く手を引く。貝殻を飾って、箱庭を埋めて、大切な空が落ちてくるイメージで、薬と刃物のような、一掴みの欠片。頼りなく笑い合おう、優しさだけが必要だから。温かい水のようになる。身体から出た。這いたい。小さな身体。今映る空がそれだけを知る。からから回る。風景が移り変わるようにここからいなくなる。死んだ人と話せる?息をのむ。冬の風景。白い景色。どんどん遠くへいく。笑っている。素敵だった。買ってもらった。その先も続く。まだここにいる?見ているなら教えて。知らせて。信号を。体内を巡る。二日経ったらあれがくる。記事。絶望だけが真実じゃない。集中しないで。照る。歌を歌いなさい。それが大切なことじゃなかったとしても。何かに繋がるという意志は許されますか。一人ぼっちになったような気持ちで。照りつける。知らない国で。同じ部分を重ね合わせよう。泣きそうになる。大丈夫なんて言わないで。消したい。冷たく揺れる。今はそれが心地良い。小さく移ろう。昼寝。会いたい。邪魔ばっかり。交差点を渡る。君の記憶に行きたい。手のひらをかざす。こんな日がこの人生の中で一度でもあったことが。裏返す。頼りなく。ありがとう。口だけ。耳をすます。流れていきたい。辿り着けるかな。意味がほどけていく。呼吸するように。呪わないでね。もっと言いたかった。キスをする。家族だから。揺れながら。帰るだけ。もっと上手く話せたらいいのに。ごめんね。大丈夫だよ。毛布をかけて。今は木がさざめくから。きらきらとした。そういう夢ばかりを見ていて。砂がさらさら溢れる。その音を一緒に聴きたかった。私はあなただから。力が流れ込んでくる。跳ね返ってくる。光のように。貝殻を鳴らして。海を見つける。遠くに行きたかった。その部分が同じだったね。足音が遠ざかる。またあんな風に。くだらない歌、好きだ。あなたはあなたのままで、そのままで。