日報

あるいは遺書

りゅう

ささやかな葬式

身体を


攫われて


笑っている


教室の一部として


橙色の


触って


遊ぼう


機械を操作するみたいに


転んだらおしまい


二日連続で


夕日が沈む


体育座りをさせられる


柔らかな檻の中で


邂逅する


透明になってもきっといる


心臓がざわざわする


花を集めて


白いカーテン


どこにある?


神経の先を繋ぎ合わせて


もっと言葉を吐いて


インとアウトを間違えている


宝物沈む


砕けた硝子


今はじっとしている


宇宙であってくれ


綺麗な赤色


その密度をくぐっていく


皮膚が歪んでいく


心の形は簡単に変えられてしまう


ささやかな葬式


夜と夜が響き合って


最初からそこにあった静けさに手を伸ばす


折り紙


飛行機


風船みたいに分裂して


溶けたの?


壁に向かってボールを投げる


この手を離れた速度


感傷に浸っている


光源と共に影の数も増える