日報

あるいは遺書

りゅう

やらなければいけないこと

背中がぞくぞくとして


あの場所に帰れない


閉じ込めれられて絡まる


夕焼けに近い色


嘘をつくことに慣れた子ども


ゴミを捨てるみたいに


やらなければいけないことがある


恥ずかしい


身体中で数字が蠢く


知ってほしい


温かさと冷たさが入り混じって


交互に脳を犯す


変なの


もっと乱暴にされたい


雑に扱われたい


鍵盤を押していく


順番に過去を壊していく


どうやったら言える?


本気で泣かされたい


逆さまになる感覚が良い


風船を手離す


風船はゆっくりと空に沈んでいく


公園のベンチにずっと座っている


獲物になって


追うように逃げていく


定規で引かれた図形みたいな街


神もサイコロを振るのかもしれない


窓を開けて少しだけ死に歩み寄る


もっともっと柔らかくなって


形がなくなるまで


一番汚い壊し方で


一番やってはいけないことを思い浮かべる


膝の裏に汗をかく


より本物に近い感触がざわざわと浸食する


廃墟の遊園地や錆びた鉄パイプ


構造を剥き出しにしたまま


水中のように静かで虚ろな