日報

あるいは遺書

りゅう

子供のままで


歩道橋を渡る


きらきらと引き延ばして


コンビニで肉まんを買う


この身体の中にある風



意味のないものほど美しいと思う


季節を渡る鳥


諦めたら楽になれる


冬の日の太陽を思う


一つ一つ川に流す


羽根を開いて


全部失くした後は


喜びも悲しみもない場所に行きたい


記憶の柔らかさ


水中で泡を吐くように


静かなまま冷たい


魂の居場所


重ね合わせて輝く


衰弱しながら


強くなる


また会えたら笑おう


私を取り巻く温度に常に気付いていく


終わりとか始まりはただの印


忘れてしまわないように


何もわからない


わかる必要はない


ハチドリは口ずさむ


言葉は幻


影の中の影


遠くまで来た


光は容赦なく


頭が痛くなる


逃げるように追いかける