日報

あるいは遺書

りゅう

鋭利な光

違う


また明日


ふわふわとして


綿埃のように


掴んで離す


動作


波がある


カーテンの隙間から


差し込む光の欠片


鋭利な


酸素を吸い込む


今のうちに


行くしかない


塔がそびえ立つ


うるさい


とりあえず歩いた


雨のように


これ以上間違えたくない


脳みその同じ場所を


木立のざわめき


憶えておいて


不安になって心臓に手を当てる


見慣れた道が


どこか違う惑星のように感じる


大きく、大きくなって


鋭利な光


生々しくなっていく


夜鷹は


命の蠢きを恐れる


皮膚の感覚が鋭敏になる


ざわざわと


考えるな


雨の音を聴きたい


追うように逃げる


執拗に


自分より小さな存在が恐い


確かめることはできない


その尖った先端を


止まった時間の中で


どうしようもなく撫でる