日報

あるいは遺書

りゅう

這う


もう一度失くす


空が近い


昨日を忘れる


たくさんの言葉


一つ一つ倒して


古くなっていく


触ると冷たい


昨日を横切る


あなたと出会う前に


糸を修復したい


脳みその同じところを


何度も何度もループして


日記をつけて終わる


点灯する


隅から隅まで掃除する


誰も来ない


匂いもない


再び失くす


どうでもいいが口癖


季節を過ごす


身体がだるい


泥船に乗っている


心臓を膨らませる


照る


死後の世界


味気ない


頭がおかしくなった方がマシかもしれない


会話を思い出す


濁流に呑まれる


白と黒の


帰り道


自転車を漕ぐ


自分の行為のみに意識を向ける


光と闇はいつも混ざり合う


分岐する


最果てまで


衰弱して


知らない誰かの祈り


だらしなくまた今日を