日報

あるいは遺書

りゅう

花が開く

温かいスープが飲みたい


もう夏のことを上手く思い出せない


挨拶を繰り返します


雛見沢症候群になる


着替えたり歯を磨くけど


時々何これ?って思う


光の粒、ぶつぶつ


上手く話せなくて苛々する


風を浴びる


火山口に落ちたい


成し遂げても、成し遂げなくても


結果はあまり変わらなくて


記憶の残骸で遊ぶだけ


頭の中で流れる水


幽霊の匂いを嗅いでみる


さよならなんて言葉そんなに使わないけど


今回は言ってもいい


こんな瞬間があと何回あるだろう


午前2時です


謎の空腹


獣だった頃の遺伝子の記憶


組み立てては壊す


オスでもメスでもなく


花が開く


暴力の音


他人事みたいな鼓動


飛行機が飛ぶ


カーテンを開けてみる


ぴったりとくっついた影


コップに絵の具を垂らして


混ざっていく様子をずっと眺めた


白い夜


檻にさえ愛着を持った


そこで育ったのだから


一人で電気もつけられない


朝になったらこのことは忘れようと思った


わたしの中に繰り返し


やってきては去っていくもの