日報

あるいは遺書

りゅう

綱渡りを続ける

そんな風に


考え込まなくても


違和感のあるものだけを


一つずつ


歩く


白い雨を数える


静かな歩道


触角を1ミリ前へ


今日が終わる


理由もなく


旧い友達


季節を開ける


かじかんだ指で


サンタクロースが来るよ


鍋に野菜をぶち込む


こんな風にだらしなく過ぎる


部屋


直角の


心臓は歌う


裸で眠る


もう一度約束をする


時空を超えて


攫っていく


いつも終わり方がわからなくて


橙色に照らされて


途方に暮れた


好きな花を教えて


綱渡りを続ける


優しい気持ち


あなたの居場所はここだと


繰り返し教えるよ


震える


やってきては去っていく


必要?


善と悪はいつも交わる


ぽつりぽつりと


泡を吐き出す


もっとシンプルになりたい


寝て起きて終わる


連れていく