日報

あるいは遺書

りゅう

呪文を


ふくよかなまま


時計を止めるような気でいて


最後には全部混ざるから


受信する


小さくなる


君は可愛い


君が可愛くないちいかわだとしても


平行世界のどこかで手を伸ばしている


よく考えもせず始めている、また


列車が通過していくその音が好き


月が雲に汚れる


自動販売機で温かいお茶を買う


ずっとこうやって話していたい


一つ一つ片付けていく


誰もが自分を正しいと思っている


その残酷な善良さを信じる


受け止めるために


遠くから蠢く糸


心臓の最果てに咲いた


隠れた


うずめる、存在の輪郭


蝶のようにゆらゆらと


頼りなく


足場がどんどん崩れる


あの瞬間をずっと見ていてほしい


波が打ち寄せる


ファンタの泡


どれほど遠くてもそれを知っている


夕日が躍る


知らない間に数が刻まれていく


行かないで


鳥が一斉に飛び立つ、あんな風に


窓辺からそっと


どこにでも行ける切符を持ってる


不安の中に入っていこう、力を抜いて


もう一度確かめたい