日報

あるいは遺書

りゅう

健康

死んだ後のことなんて知らん


雨が晴れを逃げながら追いかけるように老いる


つまりどういうことかっていうと何でもない


悪質な煙を吸い込むように


影だけがそこにあって光を見ないから影を影と思うこともない


思い煩うこともない


バウムテストもやらなくていい


職員室にも行かなくていい


たまに全員殴りたくなる


妙なことばかり言っては空気を凍らせている


ループするならまたここを通らなくちゃいけないのか


形を持たないものを美しいということは間違っている


お前はファシストなんだ


変えられない形質を受け継ぐ


もう一度涙を流したい


吐く、ゲロを


もう戻れない地点まで一直線に


やることはやったのだから


せっかく形を持ってここにいるのに遠慮ばかりしている


ぐるぐる同じところばかり回るバスに乗っている


虹が弾けたら膨らみの中で迷うことなくそのボタンを押したい


もうインターネットの中にはいない


呼吸を


信じるまで太陽が胸の中で灼けるように痛い


ごめんなさいと言いたい


殴りたい


ああいう風に遊べば楽しいのだろうか


このまま全部溶けていく気がする


秘密が鉛のままで身体中から噴き出す悪質な


カタカタと嫌な音を立てながら揺れる


スイッチを切る、慌てて、聞きたくないから


暴力的な渦


静かなところに行きたい、飛行機に乗って


涙が止まらないと言って心配されたい


欠片と欠片を繋ぎ合わせても元には戻らない


奇怪な現象を察する


思いやる


右とか左が意味ないところ


犬みたいになって、ただそれだけで


全部白


急に体調が悪くなって


ぐるぐる回る模様


そんな部分に本質を見出しちゃったら


もっと明るい声で、人の目を見て話せたら、恐れずに


何故君は人の形をしているの


複雑な、配慮すべき塊


ずっとこのまま重なり合って


健康でいられたらいいのに