日報

あるいは遺書

りゅう

風と歌とざわめきとぐるぐる

語るべきこととそうじゃないことの違いがわからない


電話に意識が吸い込まれる


混ざり合って相互にぐちゃぐちゃになることで成立する


これ以上契約はしたくない


暴力的な広告


母親が子供を


神さまがいれば


落下する


お揃いの絶望を確かめ合って


ボロボロの服を着て


職員室に呼び出されたりして


明日晴れたら


これ以上言うことは何もないな


まだ続くのかこれ


何も持ってない


きらきらと光るものはこの世界にいくらでもある


わざわざ俺がやらなくても


緊張する


固まっていく


そのまま


引き出しの中の秘密の胎児


どうして立ち向かう必要がある


どれだけ清潔な生活をしている


いなくなりたい


死ぬ瞬間はきっと痛くはない


冷たさと温かさの入り混じる


平気なふりをして


このまま風と歌とざわめきとぐるぐるの中で


形を持たないでいるということ


負債ばかりが増えていく


でも最初から形はないのだから


リズムもメロディも


抽象的な記号で空白を埋めていくだけだ


細胞膜が拒絶するように


端から端まで行けたら


飛び降りればいい、そこに特別な意味を抱けば


油が水をはじくように


変えられない形質


違う夢


入り混じる


記憶の合唱


彼方から今ここへ


目が覚めていく


不思議だねって確かめたい


ただ立ち尽くしている


可哀想だろ


白い影


こんな言葉しかない俺には


終わってないのに終わったとか言って