日報

あるいは遺書

りゅう

魂の形

いつも聴こえていたい


物語の流線


白く澱んだ空に


丁寧に折り畳んで


静かな気持ち


朝な夕な


待ちわびたまま


去る


時空のねじれです


見覚えのある景色


やりたいことがたくさんあるのに


これで終わりか


進むだけ


人差し指でなぞる


触られるのは嬉しい


好奇心の対象になりたい


夏の前触れがやってきて


記憶をぜんぶ奪う


失くしたことすら気づかずに


どこかの海に浮かんでいる


勝手に


日々を追悼する


カーテンを開ける


書いちゃいけないことなんてない


歌になれ


天使の風


点滅するライト


水族館に行きたいな


反射するから


カナリアのふるさと


誰もが皆子どもだった


降る


耳元で囁く仄かな


自分しか理解できない言葉


ばかり


触手をだんだんと伸ばす


混然一体となって


過去や未来のスープ


まぶたの裏に投影する


神さまのふるさと


窓をたたく雨


0と1の群れ


傷つける小さな体


甘い香り


本当はそうしたかった


泳いでいこう


光の届かない場所


今できることだけをやって


もう顔も声も思い出せない


パズルのピースを探す


神経質な癖


夜と朝の狭間で


変な時間に目覚めた時が一番孤独だ


廻り続ける


こんな方法しかなかったのか


何もしてないのに疲れるのに


規則的に


粛々と


部分が全体を含んでいると思う


柔らかな動きが動かす


点から線へ、また点へ


赤ちゃんだったのに


意味ありげに微笑む


何?それ


ぶっ壊れたところに愛を見出そうとしたり


安全レバーのないジェットコースター的なもの


ださいとか言われても知らない


魂の形は皆一緒だから


ごめん抽象的な言葉でしか伝えられない


ここにいれてよかった