2023-03-29 ■ 小さな欠片を見つける 子どもの指 1,2,3と数えて それだけ 絡まる 美しい音 味覚 あなたがあなたであるためにしてきたこと 揺れるプールの水面に 親和性がある 俺は最低だった 久しぶりに日がさす いつの間にか季節が進んでいて 知らないことが多い 風が冷たい 俺は最低な時もあった 確かめるように呟く 屋上の高さに焦がれる 海に行きたい 砂浜に光るたくさんの何か 怖い 伸びをする 仕事してる 内臓が働く 街は着替えていく 懐かしい声 一人で水の底にいるみたいに まあそういうときもあるだろう 何百年もの木にもたれ 涙の理由をまだ知らない