日報

あるいは遺書

りゅう

小さな欠片を見つける

 

子どもの指

 

1,2,3と数えて

 

それだけ

 

絡まる

 

美しい音

 

味覚

 

あなたがあなたであるためにしてきたこと

 

揺れるプールの水面に

 

親和性がある

 

俺は最低だった

 

久しぶりに日がさす

 

いつの間にか季節が進んでいて

 

知らないことが多い

 

風が冷たい

 

俺は最低な時もあった

 

確かめるように呟く

 

屋上の高さに焦がれる

 

海に行きたい

 

砂浜に光るたくさんの何か

 

怖い

 

伸びをする

 

仕事してる

 

内臓が働く

 

街は着替えていく

 

懐かしい声

 

一人で水の底にいるみたいに

 

まあそういうときもあるだろう

 

何百年もの木にもたれ

 

涙の理由をまだ知らない