日報

あるいは遺書

りゅう

白魔道士は歌う

 

朝も夜も

 

鳥がやってきて

 

餌をねだる

 

森のざわめきを遠くに感じる

 

遠くまで行ってきたの?

 

返事はない

 

通り過ぎてしまう

 

光を抱きしめる

 

愚かなことをしよう

 

目が覚めるようなことを

 

同じことを何度もやる

 

この身体が尽きるまで

 

それは寂しいことなの?

 

でっかいテレビがちかちかとうるさい

 

それはもしかして愛なのかもしれない

 

わからない

 

そこに私はいない

 

憂鬱は友だち

 

頼りない天使

 

川を見ながら煙草を吸う

 

小学生が家に帰る

 

天国と地獄を内在している

 

世界はくたびれて

 

隙間から漏れる光が美しい

 

旅に出ようかな

 

やっぱりやめようかな

 

立ったり座ったりして

 

もうすぐ電車がやってくる

 

そんなことはどうでもいい

 

音楽は素晴らしい

 

音楽は友だち

 

綺麗な黒い髪の女性

 

綺麗な黒い髪の女性は素晴らしい

 

四角く切り取られた風景を見てる

 

昔の友だちの声がする

 

君が君の良さに気づくまで

 

笑いかけるつもりでいる

 

溶けろ

 

柔らかい魔法

 

誰でもそんな風だった時がある

 

心のなかにするりとすべりこむ

 

どっちでもいい

 

選んでも選ばなくても

 

洗濯物を干していく

 

空が青い