日報

あるいは遺書

りゅう

私は私の報いを受ける

 

絡まる輪の中で

 

懐かしい人の声を聴く

 

通り過ぎていく

 

夜の街路樹

 

風に揺れて

 

魂が求めるもの

 

夢のように

 

今日なに食べた?

 

存在の理由を探して

 

石段を登っていく

 

一つ一つ確かめるように

 

深海の部屋で

 

火を灯す

 

一緒に揺らめいている

 

身体の中の炎

 

好き

 

指先でなぞっていく

 

少しだけ

 

窓の外が見える

 

語りかける声

 

仲良くなれたらいいね

 

結んでは開き

 

止めどない洪水

 

鍵を無くして

 

枯れた花になって

 

全て忘れて眠ろう

 

青い、青い

 

夜の他には何もない