日報

あるいは遺書

りゅう

何故か生起され

 

ここがどこかわからない

 

匂いも海も

 

他のものも何も

 

反射していく光

 

折れ曲がって

 

魂が流れていく

 

高いところから低いところへ

 

社会は忙しない

 

賢者タイムは終わり

 

終わりの始まり

 

時計の針は嘘をつく

 

想像力が空回りする

 

あなたの目に見えるもの

 

木々、街、知ってる人

 

たわむ枝

 

重力に逆らって跳ね返って

 

動物だった頃のように

 

命と体温の遊び

 

転がる

 

暗い穴の底を知りたい

 

手紙のように

 

時間は展開されていく

 

微かなうぞめき

 

風が耳たぶをかすめる