日報

あるいは遺書

りゅう

夢のように

 

泡のように

 

あまりにも白いし

 

子どもが駆けていく

 

誰かがピアノを鳴らしてる

 

それを俺はただぼんやりと眺めて

 

頭の中は大洪水で

 

たくさんの人影がやってきては去っていく

 

みんな何かを話して

 

笑ったりそうじゃなかったり

 

俺もその中の一人で

 

路面の照り返しが眩しい

 

トンネルに入って

 

渋滞にはまって

 

夜が来て飯食って帰る

 

ねえ、どう?

 

足りないもの

 

意味が分かるという

 

また一回り成長したね

 

ただ意志に従って

 

波乗りしていくイメージで

 

大陸を渡って

 

惑星の公転軌道に乗って

 

きらきらしたもの

 

形の良い石

 

苦しみと喜びの狭間で

 

君とすれ違ったような気がして