日報

あるいは遺書

りゅう

照らす

 

命の夢

 

彼方から

 

映る

 

耳鳴りとメロディー

 

月明かりの歩道

 

LとR交互に揺らす

 

身体がある

 

それを急に思い出す

 

ジャングルジムの上で手を伸ばす

 

貝殻

 

月日が巡る

 

回覧板

 

花粉に犯され始める

 

手に入れては手離す

 

踏切で

 

ちょっとだけ考える

 

あれこれ

 

すぐ忘れる

 

速くてもげそう

 

点滅、揺らめき

 

夢の中にいるみたいに過ぎていく

 

朝が来て夜が来て

 

顔とあいさつがあって

 

作業をして

 

道に座り込む

 

街灯と神社

 

高い建物

 

連れ去ってくれ、早くここから

 

木々のざわめき

 

今日は風が強い

 

知らない歌を歌っている

 

病気が進行して

 

それさえも楽しむように