日報

あるいは遺書

りゅう

もがく

 

対応していく

 

時間通りに起きて

 

そこにいる必要がある

 

春の日が暖かい

 

猫が寝転んでる

 

どこまでも伸びていきそうな様子で

 

石段を上る

 

どっかに行っている

 

遠くの方で電車ががたんごとん

 

宙に浮いた午後

 

戻れなくなる前にこっちにおいで

 

喉を差し出して

 

血が流れていることを知る

 

その流れによって生かされているのだと

 

瞼の奥に連なる複雑な図形

 

これは何?

 

疑問を持つことは大事

 

深く突き刺さる

 

動けなくなる前に

 

コーヒーにミルクを溶かす

 

日常のふとした動作にきゅんとする

 

ここにいて

 

隣にいて

 

窓のそばで

 

視界の端で

 

今日もやってきては去っていく

 

そんなことばかりだ

 

PCの唸り声

 

明日はどこにいるんだろう

 

花が勝手に咲いていく