日報

あるいは遺書

りゅう

勝手にして

 

夜の公園

 

電話を切る

 

咳をする

 

どこまでも歩いていくように

 

思考はとりとめもない

 

身体が痛い

 

帰りたくない

 

電灯に照らされた虫

 

ぽつんと

 

被害者と加害者

 

遊具に掴まって

 

嫌なことは嫌だとちゃんと言う

 

暗い気持ちになる

 

毎日が過ぎていく

 

春がきそうでこない

 

小説を読む

 

それだけでいい

 

何も必要じゃない

 

ただ黙って背を向けた

 

小さな部屋

 

まあ暇だから

 

歌を歌ってみたり

 

誰かが誰かを嫌いになって

 

私はそれを見ているだけで

 

形のない言葉

 

眠くなっていく

 

皮膚の表面が鈍く

 

病院の白

 

打撲傷

 

鍵を閉めて

 

誰にも知られたくない秘密

 

ダンゴムシみたいに丸まる

 

走っても走っても遠ざかる

 

何が言いたいのかわからないまま何かを言わなくてはならない

 

学校に居座る幽霊

 

綺麗にすることにも飽きてきて