日報

あるいは遺書

りゅう

作り上げる

 

誰の手も借りず

 

ここに立っている

 

星を見上げる

 

どこまで来たんだ

 

窓の向こう

 

歩いていく

 

二本の足

 

虫になって

 

魚になって

 

太陽がきらきらして眩しい

 

部屋が崩れる

 

地面が揺れて

 

天体の軌道のように

 

穏やかな午後

 

生と死の狭間

 

微かな細胞の揺らぎが

 

導く

 

応えない

 

交わる

 

鉄棒にぶら下がった男の子

 

砂は零れていき

 

何も考えないようにする

 

そして真っすぐ見る

 

誰も見ようとしなかったお前を

 

俺は真っすぐ見たい

 

鏡が反射する

 

光の散乱

 

壊れる

 

手に触れて

 

やわらかい

 

果肉が口の中で溶ける

 

ゆるやかに下っていく

 

もう行こうか

 

退屈な夜

 

湯気が流れて