日報

あるいは遺書

りゅう

白い信号

 

バーがある

 

学校の裏の

 

匂いのない木

 

不思議な風船が浮かんでいる

 

重力のレンズで歪んでいる

 

魂が最果てに飛び立とうと

 

もがいている

 

小さな目

 

なんで見る?

 

道の駅でうなだれる

 

でっかい犬

 

花が口を開けている

 

こんな自分でも優しくしたい

 

絵を見る

 

冷えた手

 

鉄格子

 

意地悪だ

 

鍵が沈む

 

身体の奥深く

 

感覚がよくわからず

 

自転車を漕ぐ

 

毎朝やっていく

 

人を殺す夢

 

誰かに寂しく笑う夢

 

逃げていく猫

 

想像の中で許される

 

無限に続くような階段

 

名前を失う

 

誰かが呼んだ

 

ランドセルしょって

 

洗面台に水が流れる