日報

あるいは遺書

りゅう

待ち望む

 

陰気な気分に浸るために本を読む

 

小さな怪物の真似

 

お揃いの悪夢

 

昨日見たままで覗き込む

 

木の根

 

眼差しが恋しい

 

寝る前に思う

 

しとしと雨が降ってる

 

名残惜しい

 

馴染み深い

 

10階から飛び降りる妄想をする

 

現実と妄想は実は深いところで繋がっている

 

俺には悪霊がとりついている

 

でも友達だから

 

犬だから

 

尻尾を振っている

 

愚かな数字のように

 

狭い場所に閉じ込められることを望む

 

飛行機が月の真上を飛んでいく

 

柔らかいジャングルジム

 

難しいパズル

 

東京が見てる

 

5本の指がうごめく

 

おしっこ漏らして徘徊する

 

生きていくために必要なものを全て失くして

 

黒い影から逃げている

 

振り返ったらどうなる?

 

自分が自分であるための条件を脅かされる

 

でもそんなものいらないだろう

 

もう疲れた

 

ページをめくる手を止めたくない

 

光は宇宙を突き進んで

 

もうすぐここまでやってくる

 

小さな魔法

 

そのようにして

 

影と影

 

調和と混沌

 

どちらにせよ

 

必死でもがく君の姿が美しいと思った