日報

あるいは遺書

りゅう

苦しみを待っているのか

 

そうじゃないのか

 

俺には分からない

 

無音の部屋

 

ここには何もない

 

それを望んだ

 

人類の最果て

 

形を変えてまた現れる

 

どこかに行きたいと願っている

 

古ぼけた駅で

 

ざらしの広告

 

天国はそんなところにはないよ

 

あなたの肖像

 

匂いが好きだ

 

不快な温もり

 

壁です

 

川の流れが濁ってきた

 

都市で感覚をやられる

 

電線の息継ぎ

 

のろのろと走る列車

 

ここは最果てですか

 

まだ先があるのですか

 

台風の夜に

 

耳をすませて息をひそめる

 

自己の中に深く深く沈む

 

何らかの形がある

 

それはあなたを待っている