日報

あるいは遺書

りゅう

嬉しい夢を見た

 

水たまりを飛び跳ねていた

 

頬と頬を寄せ合って

 

理由のない笑顔

 

目が覚めると雨が降っていた

 

しとしと

 

私は今建物の中にいる

 

しとしと

 

風船が飛んでいく

 

忘れたままでもいいの?

 

ここにいてもいいの?

 

記憶の中からやってくる

 

よく見えない顔

 

何か言いたいけれど何も浮かばない

 

だから詩を書くの?

 

自分という存在が恥ずかしい

 

どこかに隠れたい

 

呼吸の音

 

決断して起き上がる

 

繋ぎたい

 

この自分じゃない自分もいたはず

 

そしてそれは自分だ

 

あなたのことを見ている

 

知らない曲が頭の中で流れている

 

お湯を飲みなさい

 

はい、わかりました