■
鈍い頭
夜が滑り込んでくる
ぬるっと
ぎごちなく
こんなに寒いと暖房をつけなければならない
小さい
落ち着きなくうろうろする
動物
匂いに敏感
埃が舞ってる
俺を傷つける
体温が上昇する
流れに身を任せる
変態だ
大変な
細い
星
入り口と出口が繋がっていない
これは比喩
どんどん時間が流れる
ちょっと横になる
機器の音
呼吸がしづらい
湖の底
誰もここには来られない
あの人あんなに深く潜って
もう出られない
もう出られない
魂の実在を考えてみる
まだ光だった頃
たくさんのものが混ざり合っていた
それは不快ではない
でも
言葉で言い表せないことに言及したい
脳がドライブする
泡が消えていく
喉の奥に埃がべっとり張りついてる
夕陽の残り香
途中まで来た
あるいは果てまで
時間も奥行きも失くして
ただこのように螺旋を描く存在
それは美しいあるいは醜い
そうとしか言いようがない
目を閉じるしかない