日報

あるいは遺書

りゅう

さらさらと白い呼吸

 

病みつつ

 

もう一度分かっていたい

 

分かったよ

 

車を降りる

 

歩いていく

 

灯りが眩しい

 

夏の空みたい

 

空を泳いでいくかもめ

 

0と1とその間を泳ぐ

 

かつてここにはなかったもの

 

地面から生えて伸びていく

 

日付の幻影

 

小さな白い手

 

私はかつてあなただったのかもしれない

 

上手く思い出せない

 

記憶のやりとりをする

 

サイゼで間違い探しをする

 

あの道をもう一度歩いてみる

 

降る

 

古びたアスファルト

 

その隙間から生えて伸びる

 

私たちは、本当は、宇宙を漂っている

 

波長の帯として

 

無数の星々

 

それを渡して

 

波が打ち寄せる

 

今日の家