日報

あるいは遺書

りゅう

雨の流れる音


移動する影


やめてもやめなくてもよくて


ふらふらと留まり損なう


新しくなるかな


丸いままの影


地点から地点へ


身体の力を抜くように


存在だけしている


言葉を取り出す


孤独を行き過ぎる


本能と気づきの隙間


月明かり


細胞が水を含む


公転軌道の終わり


誰かが見ている


とめどなく溢れ出す


しがみつく子どものように


頼りなく暮れる日々


愛の中に入る


差異のない景色


じっとして、ぎゅっとして


楽しかった日


あなたがあなたである前に