2021-12-02 ■ 雨の流れる音 移動する影 やめてもやめなくてもよくて ふらふらと留まり損なう 新しくなるかな 丸いままの影 地点から地点へ 身体の力を抜くように 存在だけしている 言葉を取り出す 孤独を行き過ぎる 本能と気づきの隙間 月明かり 細胞が水を含む 公転軌道の終わり 誰かが見ている とめどなく溢れ出す しがみつく子どものように 頼りなく暮れる日々 愛の中に入る 差異のない景色 じっとして、ぎゅっとして 楽しかった日 あなたがあなたである前に