日報

あるいは遺書

りゅう

昇る


体の感覚


朝窓辺で詩を書く


摘み取る


調子はどう?


青い渦


昨日から気がかりなこと


湯気


そよ風が何か言う


聞き取れないか細い声


言葉


遠くで、近くで


呼んでいる


飛んでいる


今日をすぎていく


確かめながら


新しい光


飛行機が飛んでいく


あれも形


まばたき


静止している


その中に入っていく


だんだん見えなくなっていく


呼吸


愚かな家族


円弧を描いて


田が揺れる


たくさんの扉


相槌


黒板にチョークで書く音


飛んでいきそう


戻れない


空中で止まる


約束は果たされない


でもそれでいい


果てしない物語


ねじれていく


未来は過去に帰る


街は変わっていく


名前のない花