日報

あるいは遺書

りゅう

埃が舞い上がる


ずっと見ている


寝転がる


手織の旗


爪先が冷える


老婆が転ぶ


再生しても再生しても


阻む轟き


ひとりぽっちと思う


いいね


その匂いの中に入って


覆いかぶさる


太陽の角度


わからない形


自由律俳句


季節を縫う


欲しいと願う


そのどうでもいいひとひら


もうすぐ帰ろう


温度を確かめる


アフタースクール


教会の鐘


狂ってない人はいない


じっと見つめるのもあると思う


声が遠くなっても


戦争に行ってはいけない