日報

あるいは遺書

りゅう

つかまえないで


笑い転げる


光のさす角度


電車が発車する


りんりんりん


どこにいてもいい、なにをしてもいい


あの輪の中で


何も感じないまま


隔てる扉


上手くなっていく


積み上げていく


でもあれとそれを入れ換えて


匂いを灯せば


感じ方は変わる


くるくる入れ換わる


手品のように、笑顔のように


夜と朝のあいだの散歩


裸足のままで


土に触る


高いところから低いところに落ちる


進み続ける


悲しみを指でなぞる


それは何を意味する?


ハンドルを握る


味わう


パジャマで笑う


わからないことだらけ


全てが遠くなる


とても綺麗


あの名残りを繰り返す


消えてしまう


ページをめくる


それで?


たくさんの音が通り過ぎる


気がつくと横たわっている


天井の光


水の中で呼吸するように


それもすぐ消えてしまう