日報

あるいは遺書

りゅう

助ける


虹の断片


水の逃げていく方へ


開けてみる


0と0の隙間から


記憶の喪失


物語の端と端


頭の中の星座、言葉が駆け巡る


遠くの鳥


またたき


continue


カーテンがひらひらしてる


見えないものもあるのだと知る


あの輪の中で


早く、早く


桜の季節


切り刻まれてばらばらになる


眠るように、震えるように


誇らしげに


タイルの隙間をなぞる


太陽をかかげている


タイムスリップ


耳に馴染む声


胎児のように眠る


ふわふわ


爪が伸びる


自転車を漕ぐ


何もなくていい


あの坂道


何もなくなればいい


そうして続いていくのだから