日報

あるいは遺書

りゅう

判別がある


形を生むもの


匿名の言葉が降り注ぐ


美味しく食べるために


ただいま


道によって決定される


中の中まで届く


じっとして


ふっとして



上へ上へと昇りながら


地球の中心を目指している


愛らしい言葉


痛みと心地よさを分かつもの


お前は開く


ぐんぐん開く


笑顔


森を抜けて


少し大きすぎる場所


風に乗って


朝と夜の境目もない


心臓の奥の奥


移動する感覚


小さな歌が咲く


それによって昇る


昇りながら堕ちる


鳥のように、魚のように


結びつけて


怖さ


最後の一つが組み合わさって


「できた」と言う


どこまでも帰って行きたい


指がこの文字の形を作る


小さな音を立てて転がる