日報

あるいは遺書

りゅう

指し示す

まだわからない


わかるようになりたい


月が眩しい


昨日は嫌い


冷たい窓辺


何もない歌


あなたの方へ


繰り返す


本当はどうでもいいかも


急に降り出す雨


電話ボックスのお化け


点々をなぞって


仕方なくなる


天体のようになる


応答せよ


不思議な歌


鍵を預ける


涙を集める


もつれあってここにたどり着く


不自然で不細工な円環


こんな風に


視線が交差する


出たり入ったりする


内側と外側を同じにする


まだ読んだことない本


知らない季節が来る


諦めたくない


水たまりに映る街


鳥がさっと横切って


その瞬間に少し目が醒める


赤ちゃんのまま


おじいちゃんのまま生きていく


ほら、指し示す


どんな風に?