日報

あるいは遺書

りゅう

不思議な

季節外れの雪


渦を巻いて落ちていく


深い青


マフラーを巻いて


何億年もの間


澄んだ静けさ


遠くで列車が通り過ぎる


どこにも行けないだろうと言う


取り残された記憶


母が怒る


どうしてそこまでして


浮かんでは消える


煙草が燃える


最果て


誰になりたかった?


栞を挟んで横になる


埃が陽を照り返す


手を伸ばす


終わりにする


永久機関


祠の奥


ただいま、おかえり


上手に踊れない


光の点滅


ふと振り返る


だんだん色褪せて


いなくなるのは簡単だから


レンガを積み上げて


あなたがあなたであるように


どれほど遠く離れていても


不思議な


綺麗な


驚いて


微笑んで