日報

あるいは遺書

りゅう

どこから来て


どこへ行くの


瞬きを繰り返す


光の方向へ


夕暮れの鳥


意味のないパズル


サンダルで駆けだす


命を憶える


誰か迎えに来て


炎を絶やさないように


耳鳴りがする


予感がする


貝殻をあげる


始まりの場所


あの壁に触る


でこぼこの薄汚れた白


帰りは雨で空を見上げる


遠いな


交換できたらいいけど


虹が滲む


風景と調和する


どんなに願っても


もう追いつけないのかもしれない


心臓が聴こえる


魂の居場所がわかる


手のひらから零れ落ちる砂


柔らかい


わかってあげたい


天国に行きたい


まだ足りないだろう


車輪は廻り続ける


何度も確かめる


濃い霧


冷たい朝