日報

あるいは遺書

りゅう

働きかける


きっとできるようになる


森の奥で


空の底で


胎児の姿勢で悲しみを嚙み殺す


大きく弧を描いて


とてもじゃないが扱えない


足だけ川に入る、ちべたい


屋上から鳥を見る


笑ったりできればそれでいいのに


見ろ


こんな風に


痛みを教える


何もないのか、他は


栞を挟んで天を仰ぐ


静かなところに行きたい


わかってない


言葉が足りない


暗い部屋


闇が優しく呼吸する


照らさない、刺さない


これでいいだろう


不安がらないで


包帯を巻いていく


怪我をしてしまったから


蛾が街灯を目指す


人は星を目指す


寄る辺ない


何もかも巻き込んで


手に負えないほど大きくなって


できない


ほどこうとする


そっと横たえる


さあ、その中へ