日報

あるいは遺書

りゅう

崩れていく


夜が明ける


あの向こうへ


鳥の影


何もいらない


両翼照り返す


まだ何も知らない


胎児の姿勢で笑う


声のする方へなんとなく向かう


温もりと痛み


雲を吐き出す


肩を震わせる


いつも通りのことをいつも通りにやる


十字路で星を見上げる


風景はぼやけて


またどこかで


何度も風を追いかける


脈動


身体が空間を切り裂く


地面の匂い


トンネルを抜けたら海


でもこれは頑張った証だから


光の梯子


今どこで何をしてるの?


繋がっていく


繋がりたかった


音速の声


生まれては消える


それでいいのだと初めて思う


宇宙の中で


手のひらの上で


水が乾いていく


煙草が燃える


虹のような音楽