日報

あるいは遺書

りゅう

あてもなくブラブラと


誰だろう


季節の裂け目で


必死になる


飛んでいきたい


風船に乗って


地球が青ければいい


もっとわかりたい


昆虫の足音


風と羽ばたきの調和


偶然開いたその頁の中へ


光が当たり影ができる


見たくないものもたくさん見てきた


まだ話せる?


針の差す音


雨に濡れたアスファルト


信号機の点滅を繰り返し照り返す


いっぱい歩いた分靴は擦り減って


木々のざわめきが近づいては遠のく


書き留めておかないと


夜と朝の間で笑う


鍵盤を押していく指


思い出すものがある


掴むための力


ずっと向こう側の炎


開けて


確かめてみたかった


なんでかわからないけど


屋上に昇れば


これからもっと涼しくなるかな


落ち着いた気持ち


人工衛星を打ち上げる


陰と翳りを通り抜けていく


面白いね