日報

あるいは遺書

りゅう

そうじゃない言葉

生命の襞


空間の皺


頬を寄せる


波打ち際


この世とあの世の境


なんとなく今日は生きやすい


見えないものを見るように


もうすぐ時間だ


おーい、呼ぶ


雨粒が太陽を反射して


とても綺麗だ


とても汚い


どうしてもできない


願いを叶えてはいけない


皮膚がざわざわする


またここにいる


内と外が交わる


それを反対から見る


そうじゃない言葉


そうじゃない今


わからないからわかろうとする


別に戻りたくないけど


扉を開ける


勇気を出して


発声する


その瞬間から存在する


輝きが輝きを内包して


君は何でも口に入れようとする


聴こえない?


世界を切り分けていく言葉


それを誰かに伝えた瞬間から


別々のものとして存在し始める


恥ずかしい?


抱きしめる


大丈夫、ここにいるから


でもこの幻想を愛している


歌のように脳にこびりつく


自分の中の自分に話しかけるように


本当はいけないけれど