日報

あるいは遺書

りゅう

わからなくなる


何事もなく


通過点のように


星の海


記憶を旅する


遠くを見ている


雨の街


風景が滲んでいく


同じにしなければならないと


強迫観念のように


確認を繰り返して


もう眠りたい


淡い影


身体が求める


引き寄せられて


冷たい


入れない


木陰で読書をする


炎を見つめている


地図を描いていく


怖いことばかり


シロツメクサの花飾り


過去も未来も混ざる


できれば今はこうしていたい


渚にて


何時間でも待とう


失っていく度に


内と外が一定になる


青い日差し


光の屈折


最後の言葉は何だっただろう


まだわからない、もうわからない


小さな飛行船を飛ばす


退屈している子どもみたいに