日報

あるいは遺書

りゅう

愛の源

抱いている


赤ちゃん


冷たい雨


信号機の点滅


影が浮かんでは消える


経年劣化


あの時の染み


分からないから知りたい


まだ足りない


愛の源を探る


前足と後ろ足


駆けていく


木の葉が舞う


寄せては返す


命が足りない


群れからはぐれた子ども


真っすぐな瞳で


憎んでは殺した


手を離す


落下する速度


繋がれた輪が重い


地を這う


風が頬を撫でる


効力のない言葉が入り混じる


アスファルトの黒


自転車に乗れた時嬉しかった


山に囲まれた町


魂の存在を予感する


明日のことは明日考えようと思う


運ばれていく感覚


変化が眩しい


世界に対して興味や関心を持ちたい


可能性


二本足の猿