日報

あるいは遺書

りゅう

知りたい

白く霞む


まだ発声されない言葉


氷に閉ざされる


虹を見つける


生活の残骸を組み立てて


また始める


また終わらせる


音楽


因果関係


肌に纏わりつく


夏の波


屋上に昇って


毎日そうしてる


月の欠けた部分


輝いている


溢れている


全力で走る


裸足で追いかける


ただいま


そうして過ぎ去る


前も後ろもない


一個の塊だった頃から


知りたい


螺旋の先端


恐怖の美しさ


水滴が垂れる


霧が更に濃くなる


冷たくておいしい


花の香り


もう一度会いたいと思った


呼吸を確かめる


死にたいくらいに生きたい


そう願った


渦を巻いて落ちていく