日報

あるいは遺書

りゅう

焼野原


ずっと


冷たい


女の子


あの丘で


待っていた人


輪廻転生


十字架


見えない


見るために


見失う


未知なるもの


雨の音


どこまでも両手を伸ばす


雨粒が皮膚を穿つ


温かくなりたい


心臓がぎゅっとなる


どこまでも遠い


待っててね


必ず行くから


透明な体


花束


夢の中


ふわふわと螺旋状に


わたしは信じない


鉄塔


見下ろしている


焼野原


奔放な精神


ある形を保つ


食べたい


誰もいない


信じ続ける


ここには誰も