日報

あるいは遺書

りゅう

世界で一番遠い場所

祠だ


やまない雨


今から叶える


どんな風であっても


そこにある


光るもの


おいで


歩道橋が揺れる


ガラスが砕ける


立ち止まったまま


必要なものは何だろう


時計の針が揺れる


心臓が痛む


街は一つの大きな影に覆われて


帰れない


意味がない


果てのない旅


鈴の音が揺れる


どこかにいるもう一人の自分


もう終わりにしたい


嘘ばかりついた


妨げるもの


隔てるもの


記憶のさなかで


受信する


ある温度


窓辺に座ってそれを眺める


内と外の境界で揺れる


形が変わっていく


会いに行かなくちゃ


地平線の向こう


世界で一番遠い場所


初めて二本足で立った時どう思っただろう


それが知りたい