日報

あるいは遺書

りゅう

複数の自分

肉体を授かる


糸が見える


雨が降り続く


そういうのが好き


壁に向かって独り言


笑ったりする


怒ったり


天国に近い場所で


何か合図する


光る球体


ここから出して


0に近づく


何もわからないまま


知らない番号


誰かから誰かに宛てた手紙


これも何かの感情だと思う


びっこをひく


どんな風にでも解釈できる


そう作られたから


最後まで頑張りたい


砂埃を巻き上げて


大切なものが一つずつ


吸い込まれる


正しくてもそうじゃなくても


神のように虫のように


ただいま


海のうねり


どれほど多くのものを犠牲にしても


神経の先端が冷える


できれば目覚めていたい


後悔はしない


愛を発声する


複数の自分


見る

行う