日報

あるいは遺書

りゅう

あなたの中のわたしへ

たくさんの偏り


その一つ一つが


夢の中で見た



何でもできる


屋上に昇れば


雨が降る


必ずある地点にたどり着く


冷たい風


全部を白くする


新しくなれる


神様のように


虫のように


正しくなくても


発声することを


やめなくていい


君は歌を歌う


包み込まれるように


何にでもなれる


柔らかいから


あの景色


また会えた


階段を上るように降りる


砂埃


未知なる方へ


今しかできないことをやりたいと思った


変形していく


わからなくなっていく


あなたの中のわたしへ


今この手紙を書いています


星よりも早く


花よりも強く


喜びも悲しみも


すべてその通りに