日報

あるいは遺書

りゅう

祈りの終わり

どこまでも


同じ不安


記憶喪失


粒子が震える


窓がカタカタと鳴る


横たわる


もっと知りたい


そうしないと


あの入り口に立って


濃い煙


その始まり


手紙が燃える


誰かの傷


新しい墓


まだ誰にもわからない


透明な風さらさら


こんな風に死にたい


愛していると伝える


どこか遠くへ行きたい


でも


とても大きな穴


空虚な


耳鳴りと頭痛


木漏れ日は揺れ動く


何かに追われている


何かを求めている


その形


地面の続く限り


落として壊れる


広がり続ける


始まりも終わりもなく


意味もなく踊る


思わず笑みがこぼれる


祈りの終わり