内と外
もう一度言いたい
誰かを殺す声
砂場で作る
喜びと悲しみを繰り返す
交互に
右足、左足
どうなっても構わない
変わらないから
学校のチャイム
車が通りすぎる、何度も何度も
苛立ち
5歳の迷子が母親を呼ぶ
波紋のない水面
鳥の影がさっと横ぎって
手を伸ばせば届いたかもしれないのに
それよりも眠りたい
白い花束
光が飽和する
これからどこへ行こう
大きく揺さぶられる
砂嵐
あの人の欠片を抱いている
風を起こしたい
窓辺に近寄る
内と外
まるでわからない
途方もなく途方に暮れる
道は続いている
機械音
夕日
失敗した対話の数々が脳裏を掠める
収縮しながら広がる感覚
自動的に糸が紡がれる
もし赤ちゃんであれば