日報

あるいは遺書

りゅう

物語へと

光の端っこ


握りしめて


遠くの声


背景が蠢く


誰かに会いに行く


恐竜の時代


まだ知らない


屋上から見た景色


あの窓へ


今日と明日


呪文のように


一つずつ


星を散りばめる


炎が揺らぐ


裸のまま


心が壊れそうになる


触れたことがない


鏡の向こう


跳ね返る音


似ているけど違う


全てを失った後に


完全な終わり


風に乗って


愛していた


そこにたどり着きたい


繋がる


美しい瞬間


きっと帰る



言葉ではなく許される


日を照り返す


物語へと


あの呼吸


ほどいていく


自由になる